もののけ姫で宮崎駿が伝えたいことを考察!生きろの意味とは?

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『もののけ姫』は見終わったときに多くのことを感じる作品ですが、結局何が言いたかったのか、何を視聴者に伝えたかったのかが難しいという声も多く上がっています。

宮崎駿監督はこの作品を通して私たちにどんなメッセージを送りたかったのでしょうか。また『もののけ姫』のキャッチコピーである「生きろ」の言葉の意味とは何だったのでしょうか。

今回は、

  • もののけ姫で宮崎駿監督が伝えたいことは? 
  • 「生きろ」の意味は何?

について考察していきたいと思います。

ネタバレを含みますのでご注意ください。

目次

もののけ姫で宮崎駿監督が伝えたいことは?

この作品は一見「環境破壊反対」「自然を大切にする」といった内容に見えなくもないですが、実は宮崎駿監督が本当に伝えたかったことは、

人間と自然の対立との共存を描きたかった

と言われています。

つまりただの環境問題を描きたかったのではなく、人間や生き物、水、空気などをひっくるめた世界の中で、人間の中に次第に増えていく憎しみなどを人間が乗り越えることができるのかということを描きたかったそうです。

人間と自然が共存するために必要なことはなにか、どう受け入れて認めなければいけないのか、ということが描かれているということです。

思い返してみると作中でアシタカは分かりやすく中立の立場に立ち、どちらかの味方になることはありませんでした。このように細かい設定も宮崎駿監督が伝えたかったことに繋がっているのですね。

【考察】「生きろ」の意味は何?

キャッチコピーである「生きろ」という言葉に込められた意味として、いくつかありますのでご紹介いたします。

「生きろ」の意味➀

まず一つ目の意味として、

どんな運命が待ち構えていようと、命を無駄にせず懸命に生きろ

という意味です。

物語の中では多くの生と死が描かれました。シシガミの死やアシタカがかけられた「死に至る呪い」など、特に死について多く考えさせられる内容になっています。

そんな内容のなかに死と同じくらい多く出てくる言葉が「生きろ」という言葉です。宮崎駿監督は主人公であるアシタカを通して、与えられた命を粗末にしてはいけない、まっとうに生きるべきだということを伝えたかったのかと思います。

「生きろ」の意味②

二つ目の意味は、

理不尽な環境に負けるな

という意味です。

『もののけ姫』に登場する人物はどこか儚く、理不尽な環境に置かれているキャラクターばかりです。そんな中でもそれぞれ辛い環境のなかさまざまな壁に立ち向かっています。

これは実際に宮崎駿監督がインタビューでおっしゃっていたのですが、『もののけ姫』のなかで非常に大事にしている部分として、コントロールできなくなってしまった善悪をどのようにコントロールするのかというテーマがあるそうです。

宮崎駿監督は作品を通して、辛い状況の乗り越え方や相手に対する接し方など、人間の底力のようなものを試しているのかもしれませんね。

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まとめ

今回は「もののけ姫で宮崎駿が伝えたいことを考察!生きろの意味とは?」について考察してきました。結果として、

  • ただの環境問題を描いているのではなく、人間と自然の共存を描きたかった
  • 「生きろ」という言葉には与えられた命を無駄にすることなく、懸命に生きろというメッセージが込められている

という結果でした。

『もののけ姫』には多くの生と死の描写が描かれています。この考察を見てからもう一度作品を観返してみると、宮崎駿監督が本当に伝えたかったことがより分かりやすく伝わると思います。

皆さまも『もののけ姫』をご覧になってみてはいかがでしょうか。

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