ジブリ映画『魔女の宅急便』は、幅広い層に親しまれている作品です。
数えきれないほど『魔女の宅急便』を見たという方も多いと思いますが、子供の頃、なぜキキは魔法が使えなくなったのだろうと不思議に思いませんでしたか?
そこで今回は、
- キキが魔法を使えなくなった理由は?
- キキが再び飛べるようになった理由は?
について考察していこうと思います。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
キキが魔法を使えなくなった理由は?
物語中盤でキキの魔法が弱くなり、ホウキで飛ぶことができなくなってしまいます。
いつも明るく前向きなキキの元気がなくなっていく姿は、見ていてとても切なくてやりきれない気持ちになってしまいました。
そこで、なぜキキが魔法を使えなくなってしまったのか考察していきたいと思います!
大雨の中お届け物をして冷たい対応をされてしまった
【魔女の宅急便】'89
— スルメ大王 (@comkomj9) September 29, 2023
「またお婆ちゃんからニシンのパイが届いたの、要らないって言ったのに」
「私、このパイ嫌いなのよね😩」
※お婆ちゃんと協力して何とか作り上げたパイ🥧
沢山想いを込めても、必ずしも相手が喜ぶ訳では無いことを思い知らされ、落胆するキキ😑#ジブリ #セル画 #AnimeCel pic.twitter.com/5FcRIKnON4
キキは裕福なご婦人から孫娘にニシンのパイを届けて欲しいという仕事の依頼を受けます。
高齢なご婦人は電子レンジが壊れていたことで、諦めようとしていましたが、薪を使ったオーブンを見つけたキキはこれを使ってはどうかと提案。
美味しそうなパイが焼け、キキは孫娘にパイを届けることに。
降り出した雨に打たれながら無事にインターホンを鳴らすと、華やかなドレスに身を包んだ孫娘が対応。
しかし、『私このパイ嫌いなのよね』と言い、サインもそこそこにドアが閉められてしまいました。
その日、キキはトンボにそのパーティーに行こうと誘われていましたが、すでに元気がなく、行ける雰囲気ではありませんでした。
キキはこの時、孫娘の対応にショックを受けていたのではないでしょうか?
孫娘のためを思ってニシンのパイを作ったご婦人の気持ち、そして自分の頑張りを否定されたような気分になってしまったのかもしれません。
大人になればこういう事もあると自分を納得させることができますが、思春期のキキは複雑で納得できなかったのではと考察できます。
キキはトンボに恋をしたから
ジブリのお話しはみんな大好き
— inaho (@inahoMZDAO1) September 28, 2023
色んな魅力的なキャラクター出てくるけど、私が惹かれるのは「魔女の宅急便」に出てくる男の子の「トンボ」😊
トンボは愛称で、本名はコポリ?
魔女のキキにも、まったく壁を作らず「君に興味がある」とぐんぐん来る少年。
真っ直ぐで素直な心の持ち主よね🥹… pic.twitter.com/W4wXe2r8RX
トンボは事あるごとにキキに関わってきて、キキは徐々にトンボが気になるようになります。
パーティーに行けず、風邪をひいたキキを心配していたトンボは、体調が良くなったキキに会いに来ました。
2人で海岸へと出かけ、キキは明るい気持ちを取り戻したかに思えましたが、トンボの友人たちが現れます。
キキは同じ世代の子たちが、おしゃれな服装で遊んでいることと、トンボに自分以外の仲が良い友人がたくさんいることに疎外感や嫉妬を感じてしまったのではないでしょうか?
キキがこの時感じた気持ちは、大人でも感じることはありますよね。
嫉妬心があると心の静寂が乱れますし、魔法が使えなくなった理由と言えるのではないでしょうか。
キキが再び飛べるようになった理由は?
【魔女の宅急便】'89
— スルメ大王 (@comkomj9) September 27, 2023
早くトンボを助けに行きたい、しかしうまく飛ぶ事ができず焦る キキ😫
「まっすぐ飛びなさい!」
「燃やしちゃうわよ‼️」💢
※ドS😵💫#ジブリ #セル画 #AnimeCel pic.twitter.com/jZePMJF5hn
キキはトンボを助けたい一心で再び飛ぶことができます。
あんなに悩んでいたキキは、なぜ再び飛ぶことができたのでしょうか?
葛藤を乗り越えたことで飛ぶことができた
僕が最初に見たジブリ作品は
— チスト! (@yuleNagArasa987) April 2, 2023
魔女の宅急便です。
今でも好きなんですが
ラストは少し嫌い!笑
もう、本当に個人の考えなんですけど…
世間の熱狂を信じて無いんです
原作では修行を終えて帰る時にパン屋のご主人がパンで看板を作ってくれる
そっちの方が 信じられるし
ジーン🥹と来る pic.twitter.com/LiMZ8j3Uqr
飛べなくなったキキは、以前助けられた絵描きのウルスラの家に遊びに行きます。
ウルスラと過ごしているうちに、『スランプ』に陥った自分と向き合うことができたキキ。
『絵が描けなくなった後、絵を描くということがわかった』というウルスラの言葉は、まさに答えだったのかもしれません。
キキの年頃の子供たちも、少なからず葛藤を抱えて生きています。
『何で私はこんなんなんだろう?何でうまくいかないんだろう?』と悩んだことを自分に当てはめて思い出す方も多いでしょう。
飛べない自分と飛びたい自分ー。『絶対飛んでトンボを助けるんだ!』という葛藤を乗り越えたキキだからこそ、再び飛べたのではないでしょうか。
また、ウルスラの家からの帰り道、ご婦人に呼ばれて屋敷に立ち寄ったキキは、可愛いケーキのプレゼントをもらいます。
そのご婦人の温かい気持ちも、スランプを乗り越えた理由のひとつだと思えました。
『自分は孤独ではない。自分のことを思ってくれている人はたくさんいる。』忘れてはいけないことなのではないでしょうか。
オソノさん、ウルスラ、ご婦人は、女性としてもキキの先輩で、温かくキキを見守り、応援してくれる存在。
キキはそんな優しい人たちと出会い、スランプ脱出のヒントをもらっていました。
まとめ
ジブリの音楽特集です!
— ALL-TIME BEST ~LUNCH TIME POWER MUSIC~ (@LOVEstaff) August 1, 2023
ラストは「魔女の宅急便」から荒井由実「やさしさに包まれたなら」 #TOKYOFM #radiko #ATB #魔女の宅急便 #ジブリ
↓放送はこちらからhttps://t.co/W72bNQ4xBP pic.twitter.com/mk04WukyUI
『魔女の宅急便』のキキが飛べなくなった理由、再び飛べるようになった理由を考察してきました。
結論とすると、
- キキはご婦人の孫娘への気持ちや自分の頑張りを否定されたように感じてしまった
- トンボの友人たちに嫉妬して疎外感を感じてしまった
ということが飛べなくなった理由だと考察でき、
- 飛べない自分と飛びたい自分という葛藤を乗り越えた
- トンボを絶対助けるという強い気持ちがあった
- ウルスラやご婦人のキキを思う温かい気持ちが理解できた
ということが再び飛ぶことができた理由と考察できます。
大人でも日々生きていると葛藤を抱えることは多いですが、キキのように乗り越えていきたいものです。
みなさんも『魔女の宅急便』を見て、爽やかな感動でスッキリしてみてはいかがでしょうか。