魔女の宅急便では、キキとトンボの出会いもひとつの見どころではないでしょうか?
キキは出会った当初、明らかにトンボに嫌悪感を抱いていましたが、徐々に友情が芽生えていきます。
しかし、キキはトンボの友達が来ると不機嫌になってしまい、キキの心情が気になりました。
そこで今回は、
- キキが急に怒った理由は?
- ジジが喋れなくなった理由は?
について考察していきたいと思います。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
魔女の宅急便 キキが急に怒った理由は?
ジブリのお話しはみんな大好き
— inaho (@inahoMZDAO1) September 28, 2023
色んな魅力的なキャラクター出てくるけど、私が惹かれるのは「魔女の宅急便」に出てくる男の子の「トンボ」😊
トンボは愛称で、本名はコポリ?
魔女のキキにも、まったく壁を作らず「君に興味がある」とぐんぐん来る少年。
真っ直ぐで素直な心の持ち主よね🥹… pic.twitter.com/W4wXe2r8RX
キキとトンボは、プロペラ付き自転車に乗って海岸まで飛行船を見にやってきました。
トンボと過ごす時間を楽しんでいたように見えたキキでしたが、トンボの友達数人が現れると突然不機嫌になり、怒って帰ってしまったのです。
なぜキキは急に怒ったのでしょうか?
キキはトンボの友達に嫉妬した
さっき知ったばかりですが(;´Д`)
— 近藤 兼司 (@panpanmansan) April 21, 2023
ジブリで一番好きな作品の魔女の宅急便(≧▽≦)原作には続きがあり、トンボは進学し別の街へ、トンボに片思いのキキは街で宅急便を続けていました。色々あってトンボと再開22歳で結婚双子の男女が産まれます♥そして成長し女の子が魔女として旅立らしいです pic.twitter.com/yoEfAn0ziW
キキは少なからずトンボに対して好意を抱いていたように思えます。
13、14歳くらいの思春期の女の子にとって、好きな男の子と2人っきりで会話するというのは特別な時間。
ましてやキキは13歳でひとり立ちしていて、同年代の子供たちと違う環境で生きているのです。
仕事から解放されるつかの間の時間だったところに、自分の知らない子たちが現れたら、『せっかく楽しかったのに邪魔された』という気持ちになってしまうのではないでしょうか?
さらに追い打ちをかけるように、友達の中には『ニシンのパイ』を届けた女の子も混ざっていました。
仕事とはいえ、不愛想な対応をされたキキは『ニシンのパイ』の女の子にいいイメージを持っていないことも怒った要因に思えます。
『トンボとあの女の子は仲が良いんだ』と妄想を膨らませてしまい、不機嫌に拍車をかけてしまったのだと感じました。
立場が違いすぎることを実感してしまった
「今夜に決めたわ、出発よ」15歳の私はテレビの前で叫んだ。金曜ロードショーでやってた『 魔女の宅急便 』。13歳のキキはホウキひとつで旅立った。ワクワクする街なみ、パン屋さんのやさしさ、トンボとの出会い。自分をキキにかさね合わせて留学を決意した。いま思えば完全に厨二病だけどうちの親は… pic.twitter.com/33klx8HhGp
— えまたま🇨🇦 (@tamaruema) June 29, 2023
キキは街に来た時にホウキに乗って現れ、安全な交通を乱したということで警察に注意されてしまいました。
そこに現れたのがトンボで『ドロボー!』といって警察を引きつけ、キキは間一髪で逃げられたのです。
それからトンボは事あるごとにキキに関わろうとし、そんなトンボにキキは嫌悪感を抱いていました。
その嫌悪感とは、『私はあなたみたいに遊んでいられる状況じゃない。ひとり立ちして生きていくために仕事をしなくちゃならない。』という思いがあったと考察できます。
しかし、トンボの前向きな明るさと優しさに触れたキキは、徐々に恋愛の『好き』という想いが芽生えていったのではないでしょうか。
家族も友達もいない場所に来て、初めてできた同年代の友人だったトンボに恋をしてしまったキキ。楽しい時間を共有できても、友達といるトンボを見て立場の違いをまざまざと実感してしまったのです。
そんな風に実感してしまったら、精神が成長した大人でも打ちのめされて怒ってしまう可能性は高いのでは?
キキにとって、トンボに八つ当たりすることしかできなかったのです。
おしゃれができない苛立ち
めっちゃ店暇😂
— まことや (@makotoyashichi) May 30, 2023
あまりにも暇すぎて、一日の雑務が全部終わっちゃたよ🫢
店番して、何回記憶とんだかわからない💤
前週の忙しさの反動か🥺
ぜんぜん関係ないけど、昔、
魔女の宅急便のキキ。
ラピュタのシータ。
本気でお嫁さんにしたかった🥰
でも、トンボとパズーには
絶対勝てへん😆 pic.twitter.com/fCOOV9Mkmh
キキは故郷の村を出る時から、『真っ黒の服』を気にしていました。
思春期の少女は『おしゃれ』に敏感で、同年代の女の子たちがおしゃれをしていると嫉妬してしまうのです。
買い物に出かけたキキは、前から歩いてくる同年代の女の子たちに劣等感を抱いていたのではと感じました。
華やかな服装で楽しそうにお喋りしながら歩いてくる子たちと、真っ黒の服でひとりな私。
おしゃれができないという苛立ちが、トンボに恋をしたことで増していったのではないでしょうか。
それなりに年齢を重ねると、『中高生の女の子はおしゃれなんてしなくてもみんな可愛い』と思えますし、モノトーンコーデの良さもわかるようになります。オソノさんもキキの黒い服をとても褒めていましたよね。
みんな可愛いのは『あふれ出ている若さ』からなのでしょうが、当の本人たちはそんなものわかるわけありませんよね。
背伸びしたおしゃれをして満足する年頃なのです。
魔女の宅急便 ジジが喋れなくなった理由は?
10年も楽器吹いてないと、あの頃どうやって吹けてたんだろうって思うのは魔女の宅急便でキキが急に魔法使えなくなってどうやって飛んでいたか分からないのと同じ感情に似ているのかな
— か ず (@puszta1997) April 14, 2023
トンボを助けたくてデッキブラシで飛べるようになったみたく俺も本番で突然うまく吹ければいいのに pic.twitter.com/gUOEpYbVdP
キキとジジは言葉を交わしながらコミュニケーションをとっていましたが、ジジは突如言葉を話さなくなります。
なぜジジは言葉を話さなくなったのでしょうか?
キキが精神的に成長したから
新ネタです!
— 空中庭園と幻の飛行船@ジブリ雑学のブログ (@airship_visiona) May 27, 2023
【ちょっと残念かも】宮崎監督はジブリ版『魔女の宅急便』のキキとトンボが恋仲になったとは思っていない。 https://t.co/rAbnfFhElm pic.twitter.com/KORYkjKEpP
ジジが話さなくなった理由として、キキが精神的に成長したからではないかと考察できます。
前述しましたが、
キキはトンボに恋をして『異性を好きになる』という経験をし、様々な感情を知りました。
そしてひとり立ちしたことで、仕事を通して人々の優しさに触れ、ピンチが訪れても乗り切る術を身につけたと言えます。
新たな街に来て時間が経つにつれ確実に成長したキキは、ジジの助言なしでも問題なくなっていったのではないでしょうか。
キキとジジは心が通じている
魔女の宅急便🐈⬛🧹🌙*゚
— shino (@shino__827) August 15, 2023
キキちゃんとジジが可愛いし、物語もほっこりするから! pic.twitter.com/F5JaHfK4Xj
言葉が通じなくなってしまったキキとジジですが、長年相棒として一緒に過ごしてきたので心が通じています。
その証拠に、
デッキブラシに乗って飛行船の事故からトンボを救ったキキにジジは寄り添ってきたのです。
ジジが『キキよく頑張ったね』と言っているようなシーンで、キキとジジは心が通じているのがわかりました。
しかし、その後魔法の力を取り戻したキキは、ジジと言葉を交わすことはなかったのでしょうか?
気になるところですが、人それぞれ考察は違うので何とも言えませんね。
私の考えですが、キキはどんどん大人になり、ジジにも子供が生まれたことで前のようにはならないのではと思いました。
お互いかけがえのない存在ということには変わりませんが、変化を受け入れていくのが自然な関係だと思えます。
宮崎駿監督の見解は?
荒井由実「やさしさに包まれたなら」1974年
— よこぽん (@yokopon_suda) January 6, 2023
ジブリ映画「魔女の宅急便」主題歌
キキとジジ
#小林奈々絵
#大人の歌謡クラブ
#文化放送 pic.twitter.com/Z0AGW4bQr2
魔女の宅急便が公開された頃にトークショーが開催されました。
ジジが話さなくなった理由を聞かれた宮崎駿監督は、
ジジの声が聞こえなくなった理由は、キキが変わったから。ジジの声は元々キキ自身の声で成長に伴い必要なくなった。
と話しています。
ひとり立ちするという不安から逃れようとしていたキキの深層心理だったのでしょう。
少し寂しい気がしてしまいますが、これが大人の階段を上るということですね。
まとめ
魔女の宅急便を観たよ。
— maloshiのプライベートアカウント (@maloshi_) May 8, 2023
キキとジジのコンビが面白いのと、キキの周りの人たちが良い人たちばっかで観てて暖かい気持ちになったよ。
あと、パン屋の人は朝早くて大変だなって思った。 pic.twitter.com/3kFqLbqf6q
キキが怒って帰ってしまった理由やジジと話せなくなった理由を考察していきました。
結論とすると、
- キキはトンボの友達に嫉妬した
- キキはトンボとの立場の違いを実感してしまった
- キキはおしゃれができない苛立ちを感じた
- ジジと話せなくなったのはキキが成長したから
- キキとジジは話せなくても心は通じている
- 宮崎駿監督の見解はキキが成長してジジの声が必要なくなった
ということになります。
キキが仕事や恋を通して成長したことは素晴らしいですが、深く考えると寂しさも感じてしまいました。
みなさんもキキの成長に注目して、魔女の宅急便をご覧になってみてはいかがでしょうか?