『千と千尋の神隠し』で異世界に迷い込んだ千尋が、湯婆婆と契約を結ぶ際に書いた名前がありましたよね!その漢字が間違っていたことをご存知ですか?なぜ千尋は自分の名前を間違えて書いたのでしょうか?
また千尋だけでなくハクも名前が思い出せないなど、この物語は名前がかなり重要になっているようです。
そこで今回は、
- 千と千尋の神隠しで千尋が名前を書き間違えたのはなぜ?
- 千尋が名前を取り戻せたのはなぜ?「贅沢な名」とは?
- 千と千尋の神隠しでの名前の意味は?
について考察していきたいと思います。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
千と千尋の神隠しで千尋が名前を間違えたのはなぜ?
千と千尋の神隠しネタ。千尋の名前を千に変えられ支配されようとするが千尋はこのとき名前の漢字を間違えており完全に支配されなかったというのは嘘かホントかしらんけどなんかおーとなった話#千と千尋の神隠し pic.twitter.com/c63Plx85HS
— 北海101 (@gpzaffowa5125) August 15, 2023
湯婆婆との契約を結ぶ際に、千尋は自分の名前の「荻野千尋」の「荻」の字の「火」の部分を「犬」と書き間違えていました。
千尋が書いた名前が間違えていた理由にはさまざまな憶測が飛び交っていますので、いくつかご紹介いたします。
考察①千尋がわざと間違えた
本当の自分の名前を書いてしまうと湯婆婆の思うツボになってしまうと思った千尋は、
あえて自分の漢字を間違えて書いたのではないか
といわれています。機転をきかせて取った行動のようにも感じますが、千尋はまだ10歳と幼い年齢なのでそこまで考えられるのか不確かではありますよね。
なかには緊張して間違えたのではないかという憶測もありました。まだまだ子供の千尋にとって湯婆婆はかなり圧が強く、強張ってしまうのも当然ですよね。
考察②すでに名前を忘れかけていた
湯婆婆との契約は関係なく、すでに名前を忘れ始めていた
のではないかという憶測もありました。名前を奪われると自分の名前を忘れてしまうという設定ですが、湯婆婆が支配する湯屋に入り込んだ瞬間から徐々に名前を忘れてしまっていたのかもしれません。
湯屋に足を踏み入れたことが名前を忘れる原因になるのであれば、忘れかけていたため間違った漢字を書いてしまったと解釈することも可能です。
ハクが魔法をかけていた
ハクは千尋に会うたび何かを忠告をしていました。ハクは千尋が異世界に迷い込んですぐに出会い、ここに来てはいけないとも忠告していましたよね。
そんなハクが千尋に魔法をかけることは十分に可能ではありますが、ハクが名前について忠告をしたのは千尋が契約を結んだ後でした。そして作中にはそのようなシーンは全くありませんでしたよね。
しかし、ハクは川の神でしたよね!そんなハクが湯婆婆に千尋の名前を奪われないように仕向けた可能性もないとは言い切れませんね。
千尋が名前を取り戻せたのはなぜ?「贅沢な名」とは?
名作を再確認する
— Lisa (@susanna_saarela) May 15, 2023
"私が送れるのはここまでだ、あとは自分で歩け、振り返るな" 自分の名前を大切にし、自分が何者かを知る。そうすれば、自分が何をすべきか、どんな道を歩むべきかがわかるはずだ。 –千と千尋の神隠し pic.twitter.com/G8mqrCpUqp
千尋が名前を取り戻せた理由
千尋が名前を奪われず思い出せた理由は、
- 契約書に本名を書かなかったから
- ハクがいつも決して名前を忘れてはいけないと忠告していたから
どちらも納得のいく理由ですが、ハクが千尋のそばでいつも守ってくれていたのは本当にキュンキュンしました、、!
千尋の名前が「贅沢な名」と言われたのはなぜ?
「贅沢な名前だね」というセリフは湯婆婆が千尋の名前を見た時に言ったセリフです。このセリフの意図は
尋という漢字が神に祈りを捧げる人の形に似ている
ことから、贅沢な名といわれたそうです。
元の世界に戻ることができないように神との繋がりをなくすため、千という漢字だけを残したともいわれているそうです。
千と千尋の神隠しでの名前の意味は?
千と千尋の神隠しのお気に入りシーンはみんなそれぞれあると思うけれど、僕が一番好きなのは、ラストにフンッって感じの湯婆婆が、最後にちょこっと振り返るシーンです。 pic.twitter.com/yOkVhaVjuK
— awo (@GhibliBoy) January 7, 2022
物語の中で「名前」というキーワードがかなり重要になっています。千尋だけだなくハクにとっても名前というのは大事なキーワードですよね!物語では名前を忘れてしまうと元の世界への帰り方を忘れてしまうという設定ですが、名前を失うということは
自由だけでなく個性も失うこと
名前を奪われることで湯婆婆の元で全員が同じように労働し、自分を見失ってしまうだけでなく、心に余裕を持つことができなくなってしまいます。宮崎駿監督が物語を通して伝えたかったことは、
浅ましい人間になることなく、自己の存在の意味を見いだすということではないでしょうか。
多くのメッセージが込められた作品ではありますが、さまざまな意味を視聴者に問いかけている作品でもあるようですね。
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まとめ
今回は「千と千尋の神隠しで千尋が名前を間違えた理由を考察!贅沢な名なのはなぜ?」について考察してきました。結果として、
- 契約の際に千尋がわざと漢字を間違えた、もしくはすでに名前を忘れかけていた
- 贅沢な名といわれた理由は尋という漢字が神に祈りを捧げる人の形に似ているから
という結果でした。
皆さまも『千と千尋の神隠し』をご覧になってみてはいかがでしょうか