『千と千尋の神隠し』では千尋が元の世界に戻るとき、多くの豚の集団の中から両親を探し出すシーンがありますよね。その時千尋が出した答えは、この中には両親はいないという答えでした。
見事に見破った千尋ですが、なぜそこに両親がいないことが分かったのでしょうか。また、両親が豚になってしまった理由も気になりますよね!
そこで今回は、
- 千と千尋の神隠しの最後で千尋はなぜ豚の中に両親がいないとわかった?
- 両親が豚になった理由は?
について考察していきたいと思います。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
千尋はなぜ豚の中に両親がいないとわかった?
『千と千尋の神隠し』のラストシーン。なぜこのとき千尋は、豚の中に両親はいないと言い当てることができたのか。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) March 31, 2023
このことについて、スタジオジブリからファンに宛てた手紙で明かされています。https://t.co/9KSxJa1m9I pic.twitter.com/usCZIhLqiz
河の神にもらったニガダンゴを食べたから
河の神にもらったニガダンゴにはいくつかの効果がありましたよね!危険な状態だったハクが復活したり、食べ過ぎてしまったカオナシの体調を戻したりと、魔法のような効果がありました。
そんなニガダンゴを千尋は一口かじったため、両親を見抜くける魔法のようなものがかけられたのではないでしょうか。
河の神が千尋にニガダンゴを渡した理由も、このためだったと考えると納得がいきますよね!
銭婆がくれた髪留めのおかげ
銭婆が千尋に渡した髪留めには魔法がかけらていた可能性があります。つまり銭婆は湯婆婆が千尋にこのような選択をさせることを見越していたとも考えられます。
銭婆が帰り際になぜ髪留めを千尋に渡したのか疑問でしたが、髪留めの効果で両親がいないことを見抜けたのかもしれませんので、この説も濃厚ですよね!
多くの経験を積んだ千尋だから分かった
この理由は宮崎駿監督のあるコメントがもとになっています。
『千と千尋の神隠し』が公開された時ね、最後の豚の集団をみて、千尋がお父さんとお母さんがそこにいないとなぜわかったのか説明していない。理論としておかしいと、説明を求めるタイプの人たちがいる。
でも、僕はそういうのを大事だと思っていないから。これだけ経験を経てきた千尋は両親がいないことがわかる。なぜわかるか、でもわかるのが人生ですよ。それしかないんですよ。
そんなにここが欠けていて、あそこが欠けていてって、指摘ができるなら、観客が自分で埋めればいいんだから。僕はそんなところに無駄な時間を費やしたくないんですよ。
このコメントからわかることは、両親がいないことを見破れた理由なんてどうでもよく、このように異世界でさまざまなことを経験してきた千尋には、あそこに両親がいないことなど簡単にわかるということです。そして疑問に思った点は視聴者が思うように捉えればいいということです。
物語を通して伝えたいメッセージは多くあると思いますが、それぞれの考え方、受け取り方でいいと宮崎駿監督は捉え方は視聴者を委ねているようですね。
両親が豚になった理由は?
千と千尋の神隠しの中で両親がお店の食べ物を勝手にガツガツ食べ出すこのシーンがいちばんトラウマ pic.twitter.com/Gf7lgRpPgO
— 水野しほ (@shihosu320) January 20, 2017
千尋の両親が豚になった理由は、
八百万の神様のために用意された料理を勝手に食べたから
作中のセリフの中には「それなのにお前の親はなんだい。お客様の食べ物を豚のように食い散らして。当然の報いさ」というセリフがありました。
湯婆婆は無礼な態度をとる人間をよく思っておらず、そのうえ千尋の両親のひどい行動を知り怒りがマックスになってしまったのかもしれません。
このようなことが原因で千尋の両親がは豚になってしまったと考えられます。
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まとめ
今回は「【千と千尋の神隠し】豚の中に親がいないとなぜわかった?豚になった理由も考察!」について考察してきました。結果として、
- ニガダンゴの効果によって見抜くことができた、または銭婆がくれた髪留めのおかげで見抜けた
- 宮崎駿監督いわく特に理由はなく、経験を積んだ千尋だから見抜くことができた
- 神様のために用意した料理を勝手に食べてしまったことが千尋の両親が豚になった理由
という結果でした。
最終的に両親のもとに帰れた千尋ですが、個人的には異世界を去るのが少し名残惜しい気持ちにもなりました。
皆さまも『千と千尋の神隠し』をご覧になってみてはいかがでしょうか。