「天空の城ラピュタ」の登場人物・ムスカは、軍で「大佐」という階級だったり、黒服の部下を従えていたりと謎の多い人物。
シータも飛行石の持ち主であり謎の多い少女ですが、実はシータとムスカには深い関係があるのです。
そこで今回は、
- シータとムスカはどんな関係?
- シータの秘密の名前とその意味は?
- ムスカの本名にはどんな意味がある?
ということについて解説していこうと思います。
ネタバレを含みますのでお気をつけ下さい。
シータとムスカはどんな関係?
「きみらはラピュタ王の前にいるのだよ」→将軍抹殺ゴリアテ撃墜時のムスカ、イケイケで考えなしに見えますが実は計算してます。
— @ぷりめ (@prime46502218) September 27, 2020
ムスカの強みは知識と軍にも伏せた情報だけで、ラピュタ発見後は用済みです。実はシータと立場はそう変わらない。小説版ではモウロ将軍は発見後ムスカを始末する気でした pic.twitter.com/l37JMN5URj
ラピュタの一場面で、ムスカがシータとの関係について明かす場面があります。
ムスカは、
『君の一族と私の一族は元々ひとつの王家だったのだ』と明かしました。
ラピュタを見ると、悪役感の強いムスカとヒロインのシータに血縁関係があるの?!と違和感を覚える方は多いのではないでしょうか。
初めて見ると結構な衝撃を受けますが、正真正銘シータとムスカはラピュタ王家一族の出身なのです。
ラピュタ王家であることの証
シータが唱えた呪文は、ラピュタ語で「我を助けよ、光よ蘇れ」という意味です。ラピュタの封印が解かれ、飛行石も活性化し、ラピュタ城の場所を示す「聖なる光」を発して、地上にいる王家の者を再び城へと導きます。この言葉ひとつでラピュタの機能全般が活性化し、ロボット兵も活動を再開しました。 pic.twitter.com/AFMNfYdJQ6
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) August 12, 2022
シータは、飛行石や秘密の名前、古いおまじないを受け継いだと話していました。
そして飛行石は、
ラピュタへの道しるべとなり、ラピュタ王家を守る力、ラピュタを滅ぼす力など重要な役割を担っているのです。
そんな強大な力を持った飛行石ですが、その持ち主であるシータは自身がラピュタ王家の末裔だとは気づいていませんでした。
一方ムスカは、ラピュタの古い古文書を受け継いでいて、ラピュタ文字も解読できる高い知識を持っています。
しかし、ムスカはシータと違い、自身が王家出身であることは知っていました。
シータの育ったゴンドアの谷には、ラピュタで人は生きていくことができないという意味が込められた歌があり、その歌が受け継がれていくことで大事なことを伝えていたのではないでしょうか。
地上に降りたラピュタ王家の一族たちが別れる際にそれぞれ別々のものを守ることで、ラピュタを悪用しないように決めたのではと思えます。
ムスカのような野心にあふれた人物の登場を一族は恐れていたはずです。
シータの秘密の名前とその意味は?
シータの本名は「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) August 30, 2019
ウルはラピュタ語で「王」で、トエルは「真の」という意味があります。
シータは、数百年前ラピュタが滅びるとき、地上に逃れた一族の最後のひとり、ラピュタ帝国の継承者・リュシータ王女です。#天空の城ラピュタ #ラピュタ pic.twitter.com/3ftiPAbjhr
シータは王家の末裔だということがわかりましたが、受け継いだ秘密の名前とその意味はどんなものだったのでしょうか?
シータの本名は、
リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ
「トエル」はラピュタ語で「真の」 「ウル」はラピュタ語で「王」
シータはラピュタの正当な王位継承権を持つ王女だったのです。
「トエル=真の」という言葉が入っていることで、王族の本家ということがわかりますよね。
すでに家族はみな他界していたので、王族の本家はシータのみ。
シータの年齢は12、13歳くらいだと予想できますが、自分が同じくらいの年齢で家族もいなかったら、あんなにしっかりしてなかっただろうなぁと思います。
シータは物語が進むにつれて堂々としてきますし、みんなを救おうと奮闘するところが健気だなと思いました。
人の上に立つ王としての資質をシータはしっかり持っていたのではないでしょうか。
もしラピュタ国が存続していたとしたら、シータは国民の事を第一に考える素晴らしい女王になっていたはずです。
ムスカの本名にはどんな意味がある?
もうすぐ誕生日🎂
— よねすけ (@yoneshuke21) March 19, 2017
ムスカ大佐、本名ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタさんも同い年⁉︎ pic.twitter.com/pKT7MJ1KNh
ムスカの本名は、
ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ
「パロ」はギリシャ語で「従属」という意味です。
王に従うという言葉が名前に入っていて、ムスカの一族はシータの一族より格が落ち、分家ということがわかります。
野心家だったムスカは、軍に取り入ってラピュタ調査のバックアップを得ることに成功し、ラピュタへの鍵を握るシータを狙ったのでした。
ラピュタ王の座を狙うムスカ
「きみらはラピュタ王の前にいるのだよ」→将軍抹殺ゴリアテ撃墜時のムスカ、イケイケで考えなしに見えますが実は計算してます。
— @ぷりめ (@prime46502218) September 27, 2020
ムスカの強みは知識と軍にも伏せた情報だけで、ラピュタ発見後は用済みです。実はシータと立場はそう変わらない。小説版ではモウロ将軍は発見後ムスカを始末する気でした pic.twitter.com/l37JMN5URj
ムスカはラピュタに上陸した後、黒い半球体の部分にあるラピュタの中枢にたどり着き、冷酷な本性を露にします。
「人がゴミのようだ」といいながら軍の人々が落ちていく様を楽しそうに見ていました。
そしてムスカの行動を阻止しようとしたシータに対し、
「私をあまり怒らせないほうがいい。当分2人っきりでここに住むのだからな」
と言いました。
これには、真の王位継承者であるシータと強引に結婚し、夫となった自分がラピュタを操ろうとする意図が伝わってきます。
一応ムスカは設定年齢28歳なので、13歳ほどの少女相手にいくらなんでも気持ち悪いと感じてしまいました…。
ムスカは先祖の思いを汲み取ることができず、ラピュタを意のままに操ろうとしていましたが、全てを理解していたシータによって野望を阻止されたのです。
まとめ
「#バルス!」#ラピュタ #天空の城ラピュタ #パズー #シータ #ドーラ #ムスカ#滅びの言葉 pic.twitter.com/0zBu29F3Ff
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) August 30, 2019
シータとムスカの関係や本名の意味について解説してきました。
解説の重要ポイントは、
- シータとムスカはラピュタ王家の一族出身で、血縁関係がある
- シータの名前の意味は、「ラピュタの真の王リュシータ」
- ムスカの名前の意味は「王に従うロムスカ」
ということになります。
結果的にムスカは身を滅ぼし、シータは故郷に無事帰ることができました。
特徴的なキャラクターで印象的なセリフも多いムスカに注目し、「天空の城ラピュタ」をご覧になってみてはいかがでしょうか。