紅の豚でポルコが人間の顔に戻ったのはなぜ?最後は人間に戻るのか考察!

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ジブリ映画『紅の豚』は、豚になってしまった飛行艇パイロットのポルコ・ロッソを中心にした物語です。

物語終盤にポルコが一瞬人間の姿に戻るのですが、みなさんはなぜ人間に戻ったと思いましたか?

そこで今回は、

  • 『紅の豚』ポルコが人間の姿に戻ったのはなぜ?
  • 『紅の豚』ポルコは人間に戻ったのか?
  • 『紅の豚』ポルコが豚になった理由は?

について考察していきたいと思います。

ネタバレを含みますのでご注意ください。

目次

『紅の豚』ポルコが人間の姿に戻ったのはなぜ?

ポルコが人間の姿に戻る瞬間

カーチスとの決戦前夜、ポルコはフィオと共にアジトの無人島で夜を過ごしていました。

フィオと会話しながら銃弾の手入れをしていたポルコですが、フィオは一瞬ポルコが人間の姿になったのを目撃したのです。

人間に戻った理由

ポルコはフィオに、

『フィオを見てるとな、人間捨てたもんじゃねぇって、そう思えてくるんだよ』

と、言っています。

ポルコは過去に自身が戦友たちを救えなかったこと、国や戦争に幻滅したことで深く心を閉ざしてしまいました。

軍のパイロットを辞め、自由気ままな賞金稼ぎとして生きてきたポルコは、17歳の設計士・フィオと出会います。

真っ直ぐなフィオと交流していくうち、ポルコは昔の純粋に飛行艇が好きだった頃の自分を思い出したのではないでしょうか。

ポルコが一瞬人間に戻ったのは、フィオを見ていて「人間もいいな」と思ったから

と思われます。

フィオのおかげで心に光が入るようになり、ふとした時に人間に戻るということが起きるようになったのではと思いました。

大人になると真っすぐな気持ちが失われつつありますが、フィオのように『飛行艇が大好き!』『いい飛行艇を作りたい!』という想いにいい意味で感化されている気がします。

『紅の豚』ポルコは人間に戻ったのか?

カーチスとの決戦に勝利したポルコは、ジーナにフィオを託します。

フィオは別れ際、ポルコにキスをしました。キスによってポルコは最終的に人間に戻ったのか?が気になりますよね!

人間に戻ったかは明らかになっていない

映画の中で、ポルコが人間に戻ったのかは明らかになっていません。

フィオが『カエルになった王子様にお姫様がキスをすると、王子さまが人間に戻る』と話す場面があります。

その例にならって、フィオはポルコにキスをした可能性は高く、『ポルコが人間に戻れるといいな』という想いを感じました。

フィオやジーナと別れた後、カーチスとイタリア空軍を遠くへ引っ張っていくことになりますが、カーチスは『ああ!おめぇ、その顔?!』とポルコの顔を見て驚いていました。

このシーンは視聴者によって意見が分かれるところ。

  • 『フィオのキスで人間に戻った』
  • 『ドッグファイトでボコボコになった顔に驚いただけ』

とさまざまな推測・考察がされています。

私の意見としては、

ポルコは人間に戻っていない

と考えます。

おとぎ話だったら無事に人間に戻りめでたしめでたしという結末ですが、『紅の豚』はポルコの生き様を大事に描いていており、豚になったポルコが人間に戻ることに重点を置いていないと思うからです。

宮崎駿監督は『戻っていない』と発言

宮崎駿監督はファンからポルコは人間に戻ったのかとの質問に対し、

『人間に戻ることがそんなに大事でしょうか?』『それが正しいと?』と発言しています。

『豚のまま』ということはバットエンドだと思いがちですが、宮崎駿監督としては人間に戻ることよりも遥かに重要なことがあると言いたかったはず。

美女と野獣の物語を描く時は、野獣は野獣のままと言い切る宮崎駿監督。

そしてポルコに想いを寄せるジーナも、人間に戻ることを望んではいますが、人間でも豚であっても愛そうと決めたと言っていました。

宮崎駿監督は『ポルコは豚のまま』と言っていますが、それぞれの考察があっていいはずなので、自分の思うままに解釈してみてOKなのではないでしょうか。

『紅の豚』ポルコが豚になった理由は?

そもそも、ポルコがなぜ豚になったのか詳細は説明されていません。一般的には、ポルコが豚になったのは魔法がかけられたから、という解釈がされています。

しかし、ポルコに魔法がかけられた理由が気になりますね。

自分自身に魔法をかけた

映画パンフレットによれば、軍に戻る事を拒否して自分自身に魔法をかけたのだという。

Wikipedia

ポルコは元イタリア空軍のエースパイロットで、退役して賞金稼ぎとなってからも軍の仲間から復帰を望まれています。

しかし、ポルコは戦争をする国家に幻滅し、二度と戦争などごめんという強い思いがあるのです。そんなポルコが豚になった理由は次の2つが考えられます。

  1. 人間であるから戦争などするのであって、人間でなければ関わらなくて済むと思ったから
  2. 戦友の妻だったジーナと男女の仲にならないように、一線を引いた

1つ目は二度と戦争なんてごめんだというポルコの思いからですが、2つ目のジーナについて考えていきましょう。

ジーナとは結ばれない方がいい

ポルコとジーナは古い友人ですが、昔からお互い密かに好意を持っていたように見えます。

ジーナの亡くなった旦那さんたちには申し訳ないですが、世の中は最も好きな人と結ばれるとは限りません。

ポルコは、助けられなかった戦友の妻を自分の恋人にするなど、絶対できない

と思ったのでしょう。

ジーナは豚でも人間でもポルコを愛すと決めていましたが、映画は結末を曖昧に描いているので、2人がどうなったのかは明らかではありません。

豚でもポルコは素敵ですし、ジーナが愛するのもわかりますね!

自身に魔法をかけた理由は戦争など悲しみが理由ですが、豚であっても人間であっても自由に空を飛び、ポルコにはかっこいい生き様を貫いて欲しいと思いました。

まとめ

『紅の豚』ポルコが人間の姿に戻った理由、人間に戻ったのか、豚になった理由を考察してきました。

結論とすると、

  • フィオとの交流でまっさらな気持ちを思い出し、ポルコは時々人間に戻るようになった
  • ポルコが人間に戻ったかは明らかになっていない
  • 宮崎駿監督はポルコが人間に戻ることは重要でないと発言している
  • ポルコは国家や戦争に幻滅し自分で魔法をかけた
  • ポルコが魔法をかけたのはジーナと一線を引くためでもあった

ということになります。

ポルコの思いを紐解いていくと、悲しさが伝わってきますが、フィオやジーナの明るい存在が救いだなと思いました。

それぞれの解釈は違っていいと思うので、初めて見る方もそうでない方も『紅の豚』を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

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