キキが修行に旅立った夜に出会った先輩魔女は、オシャレで大人っぽい雰囲気の女の子でした。
気取った感じの先輩魔女でしたが、キキと同じ年代と思うと背伸びをしているのかなとも感じます。
そこで今回は、
- 先輩魔女はどこの街に向かった?
- 先輩魔女の働く場所はムーランルージュ?
- 先輩魔女の仕事は何?
について調べてみたいと思います。
ネタバレを含みますので、ご注意ください。
魔女の宅急便の冒頭に登場する先輩魔女について考察!
ジブリの中で一番好きなのは魔女の宅急便で先輩魔女の「あなたも頑張ってね」と言いながら風俗街に降りていく苦悩困難痩せ我慢その他諸々多くの感情が入り乱れた描写が好き pic.twitter.com/0JXebv7uN1
— 卍くん (@all_pen250) July 2, 2021
魔女の宅急便の冒頭に登場する先輩魔女はキャラクター名がなく、原作では『お姉さん魔女』と呼ばれています。
キキが独り立ちの旅に出てから、最初に出会ったのが先輩魔女で『そのラジオ止めてくださらない?』と気位が高そうだと思った方も多いのではないでしょうか。
キキが出会った先輩魔女は、キキとの会話で『もうすぐ修行が終わる』ことや『占いで生計を立てていた』などがわかっています。
そして先輩魔女の街はキラキラしているネオン街のようにも見えましたが、一体どんな街なのでしょうか?
それでは、先輩魔女について考察していこうと思います。
先輩魔女はどこの街に向かった?
さっぱりなので調べた📝
— licats🦁 (@licats5) November 7, 2023
【パリ】芸術家に愛された丘の街『モンマルトル』の歩き方|るるぶ&more. @rurubuandmore https://t.co/aafKzNdk6Q
先輩魔女はキキに『あの街が私の街なの』とネオン輝く街を紹介するシーンがあります。
ほんの少ししか映っていなかったものの、キラキラした感じで歓楽街っぽい雰囲気だと感じました。
先輩魔女が暮らす街は、
パリの歓楽街『モンマルトル』がモデル
だと言われています。
モンマルトルはパリ市内で最も高い丘にあり、古くから歓楽街として有名な場所。
映画『アメリ』でモンマルトルで撮影されたシーンがあり、ロケ地巡りをするファンも多く、観光地として非常に人気があります。
明るくきらびやかな世界だと思ってしまいますが、歓楽街はシビアな現実も混在する場所です。
まだ10代の女の子がそのような歓楽街で暮らすということは、相当な苦労をしたのではと考えてしまいますね。
新人魔女のキキにつんけんした態度を取ってしまったのは、
かなり苦労して1年間修業してきたという自負から
だったのかもしれません。
歓楽街で子供が暮らすだけでも環境はあまり良くないイメージですが、さらに生計を立てなければならない魔女のしきたりにもハードさを感じました。
先輩魔女の働く場所はムーランルージュ?
キャバレー「ムーラン・ルージュ」で働いている説
パリの老舗キャバレー、ムーランルージュに行ってきたけどとても良かった。ディズニーとサーカスを混ぜてセクシーを足したようなショーで素晴らしかった…基本的にはかわいらしい雰囲気なんだけど時々筋肉ムキムキ男による激アツパワーショーがあってめちゃくちゃ盛り上がる。最高。 pic.twitter.com/c8IKIwOKzS
— たまへX (@tamago_hebi) September 17, 2023
先輩魔女の暮らす街『モンマルトル』の名所と言えば、「ムーラン・ルージュ」というキャバレーです。
ムーランルージュとはフランス語で「赤い風車」という意味で、その名の通り赤い風車が目印になっています。
1889年に誕生し、歌やダンス、大道芸等のショーを行い、第一次世界大戦や第二次世界大戦中も営業していました。エルビス・プレスリーやフランク・シナトラといったアーティストを輩出したことでも有名です。
さて、
先輩魔女がムーラン・ルージュで働いていた
のではないか、という見解がありますが、それは、先輩魔女が向かった街の中に赤い風車が一瞬映るからなのです。
確かに、魔女の宅急便の主題歌が『ルージュの伝言』なので、ムーランルージュなのかなと想像してしまいますね!
しかし、深く考えると生きる厳しさを感じます。
10代前半の若い女の子がひとりで生活していくために武器になるものといったら、『若さ』ではないでしょうか。
歓楽街で若さを売りにすれば、なんとか食べていくことはできるかもしれませんよね。
きっと先輩魔女は修行した1年間、親元で生活していたら知らなかった多くのことを学んだに違いありません。
ルージュの伝言の歌詞の意味
ルージュの伝言の”よく歌詞を聞いたら夕方に気軽に流しちゃいけないだろこれ感”好き
— いじっちー (@alter_ijichi) November 4, 2023
主題歌『ルージュの伝言』ですが、歌手の松任谷由実さんが歌い、アップテンポな曲で明るい気分になりますよね。
しかし、歌詞をチェックしてみると違った見方がありました。
- 『ルージュの伝言』は浮気された女性の心情を歌った歌で
- 自分だけでは解決できないから相手の親に助けを求める
という内容の歌詞です。
未熟な女性について歌った歌なので、ある意味キキや先輩魔女に当てはまる部分があるのかなとも思いました。
なぜルージュの伝言を主題歌にしたのか、ジブリ側は正式に回答していないそうですが、考えてみると未熟ながらも辛いことに耐えていかなければならないというメッセージなのかなとも感じられますね。
先輩魔女の仕事は何?
先輩魔女は酔っ払い相手に占い?
これは魔女の宅急便のなんか先輩みたいなやつ(?)
— ♛ な り ち ゃ ん ♛ @ 固 ツ イ 見 て (@nkun_love_nari) March 6, 2020
この子地味に魔女の宅急便の中で1番推してるんよね
ほんとに美人すぎる
魔女って顔面整ってるやつしかできない仕事なんかな(?)
これはあたりかな?ww pic.twitter.com/Q5K7YA9SfY
先輩魔女はキキに、
『私は占いができるから、まぁまぁやってるわね』と話していました。
ムーランルージュのようなキラキラしたキャバレーで、お客さん相手の恋占いを生業にしているということですね。
お酒を飲む場だと気持ちの緩みが入るので、占いなどはお客も取りやすいのでしょうか?
先輩魔女が特技があった方がいいということをキキに伝えてくれたので、キキも真面目に特技について考えるようになります。
ネット上では、先輩魔女が実は売春しているのではなどの意見もあるようですが、それはあくまで個人の見解なので…。
本当に恋占いをしていたとしても、酔っ払い相手に少々高めの料金を設定しているくらいはあるかもしれませんが…。
先輩魔女も普通の女の子!
今日、金曜ロードショー「魔女の宅急便」かぁ。
— モノカキ@京都のライター✒️ (@kyotowriter) March 27, 2020
10年くらい前、仕事がイヤなとき先輩の家で観せてもらった記憶。
あれから10年、どんな顔をしてみていいか分かんない。
キャッチコピーは 糸井重里 。
物書きになったけど「元気」を「げんき」と書く発想はわたしにはない。残念。 #パンでかい pic.twitter.com/L14QtlGWvG
キキと先輩魔女は、最初こそ先輩魔女のツンツンした態度が目立ちましたが、キキに住んでいる街の話や仕事の話をしていくうちに態度に変化がありました。
先輩魔女は修行に耐えてきたプライドを最初こそ出してしまいましたが、やはりキキは同じ魔女の仲間。
『もうすぐ修行が終わる』こと、『胸を張って故郷に帰れる』ことを嬉しそうにキキに話している頃は、普通の女の子
だと思いました。
先輩魔女も自身とキキの姿を重ね、『あなたも頑張ってね!』とエールを送ったのでしょう。
先輩魔女に出会ったことで、キキも心持ちが変わったのではないでしょうか。
まとめ
『魔女の宅急便』で、ほんのちょっとの出番しかないですけど、先輩魔女ってすごい人気が高いですよね。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) April 15, 2022
占いをしていること以外はベールに包まれている、ミステリアスな感じが魅力なのかもですね。 pic.twitter.com/Zgl7gWnk9n
魔女の宅急便の先輩魔女について考察してきました。
結論とすると、
- 先輩魔女はパリのモンマルトルがモデルの街で暮らしている
- 先輩魔女はムーランルージュのようなキャバレーで働いている
- 先輩魔女は恋占いを生業にしている
- 先輩魔女はキキを応援している
ということになります。
13、14歳くらいの女の子がひとりで生きていく厳しさをまじまじと考えさせられましたね。
魔女の宅急便のイメージが少し変わりましたが、いい意味で深く考えることができたと思いました。